工具箱。
2月 6, 2006 — 0:17

入社以来使っていた○ヤノンのロゴ入り工具鞄。

中身は、先端が曲がっては修正しを繰り返してヨレヨレになったラジオペンチや、

極細の線(帯電線)を切るために刃を研いで使っていたニッパ。

先端の種類や大小ごと、ドライバーなどはかなりの本数が入っている。

他にも細々としたネジやらバネやら、急場をしのぐための部品がいくらかと、

あとは資料が挟まっている程度で、

コピー屋のサービスマンが持っている道具としては標準的なもの。

そんな道具も、今後は必要無くなるということで、使えるものは人に譲ったりして

片付けて来ました。

 

思えば5年前、入社してすぐのメーカー研修でもらったこの鞄。

当時は外見も中身も、そして持っている本人もピカピカだったと思う。

幾多の現場を経験するにつれ、割れたところをガムテープで補修したり

溶剤をこぼして中がボロボロになったり・・・。

年式相応と言われれば、その通りの見た目になった鞄。

それは、今の自分と重なるのだろうか。

 

などと考えながら、すっかり軽くなったボロ鞄を廃棄物置き場へ。

もう握ることの無い取っ手の感触と、共に過ごした時間を忘れないように。

 

感慨深いというのは、対象によらないから。

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そんなことをふと考えた、金曜日の夜の帰り道でした。