暑い時と忙しい時と主人であるS氏(××中)
のテンションが低いときには営業しないという、神出鬼没・流浪でおなじみ・謎の棒ラーメン屋S亭が復活しました。
今回は復活記念ということで、新たに導入したという燻製機でもってその場で燻製を作るというイベント付きです。
棒ラーメン屋という本業(?)に対して燻製職人という裏の顔があるS氏。ある時はコーヒー屋だったりルアー釣り師だったりもしますが、
その完成度は割と高くて、年に数回満足が行くものが出来上がった時には、完成品(もはや作品と言っても良いかと)を周囲の人間に配るという、
まるで陶芸職人のような風情。今まではダッジオーブンで作っておられましたが、製造効率向上のために装置を導入したとのこと。
一見ただの一斗缶に見えますが立派な燻製装置です。
今回のネタは、鳥のササミ・ゆでタコ・生サケ切り身・ウィンナーの4品。
ウィンナーを燻製する意味があるのかというツッコミは今のところ我慢して下さい。
まずは材料を下ごしらえ。味が無さそうなものはクレイジーソルトで下味を付けます。その方法はというと、
密閉出来る容器に材料と調味料を入れて振るとのこと。これは材料に対して均等に調味料をつけるのと、
振ることによって繊維をほぐして食べやすくするのだそうです。繊維がほぐれたらクリーム状になってしまうのではないか?とか、
そもそも数回振るだけで繊維がほぐれるのか?などと細かい事を気にしてはいけません。必ずしも科学的な根拠があると思うなよ、
というのが氏のアウトドアスタイルなのです。準備が出来たら、早速燻製を始めます。(材料を乗せる網の目が粗くて、
うまく乗せるのにだいぶ苦戦したようでしたが、
並べ方にもノウハウがあるとのことで細かい様子がわかるような撮影には許可が下りませんでした。)
受け皿に乗せたスモークチップをコンロに乗せてから火を付けます。ガスコンロの青い炎では無い色が見えているのは、チップに引火して燃えてるわけでは無いと思います、多分。出来上がるまでは、
棒ラーメンを楽しみます。
塩味の棒ラーメン。添付の油を敢えて入れないというのも、逆にさっぱりして美味しいものです。そして待つことしばし。
燻製が出来上がりました。
見た目からして美味しそう!という時点で成功と言っても過言ではありません。実食してみて、それは確信に変わります。
・鳥ささみ→味付けと燻製具合がちょうど良く、ふんわりとした歯触りが大変良い。
・タコ→おつまみとして売られている燻製タコと同じ味。アゴの強化に役立ちます。
・サケ→材料本来のうっすら塩味(味付けはしなかった)がヘルシーな一品。
・ウィンナー→敢えて燻製を行うことで濃厚なうまみが凝縮。サラミのような味わいが酒のつまみに良いかと。
総合すると、これは高得点で成功と言って良いでしょう。ただ煙で燻すだけで、これだけ美味しくなることに驚きました。
※さらに詳しい説明はS氏のブログをお読み下さい。
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食後はやはりコーヒーです。
寒くなってきました。温かい食べ物&飲み物がちょうど良くなる季節ですね。